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Dkichiのだいあり~

大学生の思うこと、出来事、日常などを書いていきますよ〜

第62話 夢住所

みなさん、おはようございます、こんにちは、こんばんは。

 

Dkichiです。

 

 

プライドってどこから、いつから、どうやって生まれてくるのでしょう。

 

プライドってそもそもなんなんだ。

 

自尊心 自負心

要は、自分の人格を大切にしたり、自分の才能 仕事 性格 に誇りを持つ心

 

でも巷では 人との比較にしか使われていないような。

「あいつよりも勉強ができる」

「あいつよりも収入が高い」

「あの子よりも可愛い」

「あの子より足が細い」

 

良くも悪くも、他人からの評価が無くして生きていいけない世界です。

自分さえ良ければいいという特権は2次元の都会に住む少年Bにしか与えられていません。

 

僕は小さい頃から「将来の夢」を描く時間が苦手だ。

小学校のときにあった、 四角いマスの左上に書かれた「あなたの将来の夢」を埋める時間。

周りの人が何を書いているか気になった。

「サッカー選手」

「パイロット」

「学校の先生」

「ペガサス」

「底知れぬ闇」

「お花屋さん」

「デザイナー」

「モデル」

「女優」

 

 

周りが淡々と書いていく姿が以上に思え、冷や汗を書いたのを覚えている。

これで何回目だ。この汗の正体がわかる頃にはチャイムが鳴っていた。

白紙で出すほどの異端児っぷりはなかった。

左に座っていた裕太くんが「プロ野球選手」と書いていた。

僕その時サッカー少年団に所属していたので「サッカー選手」と書いて紙を提出した。

苦痛だ。正確に言えばそんな感情ではない。

 

何も書けないことが異常かのように先生は目を光らせる。

目が合うと近ずいてきて机に手をつき膝を曲げる。

またこれか。

何もないんだよ、書くことが。

「何か夢はないの?」

未だに白紙を保つ白い紙に追い討ちをかけるように頬が綺麗なその先生は少し口角をあげながらそう言った。

「えー、ないっすよ。だってこれって職業的な話ですよね?」

幼きながら自分でも確信のつくような質問をした。

少し間を空け、顎に梅干しに似たシワを作ってから先生は

「そうよ」

笑顔はなかった。太陽が雲に覆い尽くされた。気温は下がってないが、陽が消えた。

「サッカー選手」

嘘と偽りと少しの期待を乗せた紙が教卓にのりチャイムが鳴る。

 

2分の1成人式というイベントを終えた。20歳への道のりの半分ですよというメッセージを込めた劇を10歳になる年にやる。毎年恒例のイベントだ。そんな少しおめでたい次の日にも夢を書く時間がきた。

つまんない。

書くことがある人はいいよな。書けるんだもん。

小学4年生らしい真っ直ぐな感情。

 

中途半端にバカで中途半端に頭が良くて中途半端にモテて中途半端にモテない

中途半端に足が速く中途半端に足が遅い。

 

ようは普通なのだ。

頭の良い智也くんは「お医者さん」

モテる真緒ちゃんは「モデル」

足の早い俊太くんは「陸上選手」

 

バカな秀尚くんは「ペガサス 大蛇 ケルベロス」

頭のおかしい拓郎くんは「底知れぬ闇」

 

自分を嘆き他人を妬み。

 

 

夢を恨んだ。

 

なんなんだ。夢がなきゃダメなのか。

 

 

 

今も変わらない。

素直な時期に「夢」に対する疑問を持った少年は今は大学生。

夢は夢を持つこと。

プライドばかり育った180cmの人間は小さな文字に苦しんだ。

 

 

お昼は何を食べよう。

音楽は何を聞こう。

 

 

 

かかとが潰れた靴を脱ぎ捨て布団へダイブ。

明日も夢は続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは、ごきげんよう!