第56話 栞
みなさん、おはようございます、こんにちは、こんばんは。
Dkichiです。
読書が好きだ。
正確に言うと今は読書が好きだ。
小さい頃から本が読むのが好きというわけではない。
小学生の朝礼前の時間に設けられた1日15分の読書タイム。
あれが嫌いだった僕は、友達を巻き込みおしゃべりをしていた。
くだらない会話をしている僕は、まじめに読書をしている女の子から見れば
ばいきんまん だ。
僕は1日15分だけばいきんまんになれたのだ。
大学に入り通学時間が伸び、スマホの充電が切れやすくなったので本を読み始めた。
自分の知らない 単語 表現 人物
本の中はアマゾンのジャングルだ。
わくわくしながらも、自分の無力さに押しつぶされそうだ。
長期休みだとその期間中に30冊以上読むほど今では本が好きだ。
通学時間が伸びてくれないかと、ページをめくりながら思う。
栞を挟み本を閉じる。
扉の鍵を持つのは僕だけ
次はどんなジャングルに行こうか。
それでは、ごきげんよう!